おうち時間が増え、自宅で映画やドラマを観る機会が多くなったという方は多いかもしれません。近年は、動画配信サービスが充実してきたことから、もっと気軽に映画を楽しめるようになりました。自宅でも、大画面のスクリーンやテレビと音響設備を整えることで、本格的で迫力あるシアター体験ができます。
本記事では、ホームシアターの魅力と、気になる防音対策について詳しく解説していきます。
ホームシアターを検討している方や、既にあるホームシアターの防音性能を強化したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホームシアターの防音対策
ダイナミックな音響と映像で映画作品を楽しんだり、アーティストのライブ映像を臨場感たっぷりに味わったり。そんな魅力あるホームシアターですが、気になるのが音の問題。他の部屋、あるいは近隣への音漏れなどを考えると、ホームシアターを設置しても思う存分楽しめない、なんてことがあるかもしれません。
本項では、ホームシアターを設置するにあたり、どのような防音対策が必要になるのか、ポイント別に解説していきます。
ホームシアターの音量はどれくらい?
一般的に、部屋でオーディオを楽しむ時の音量は約80デシベル、ホームシアターなどでは最大で約100デシベル程度の音が出ると言われています。通常の会話や、テレビの音量は約50~60デシベルなので、個人差はありますがかなり大きな音に感じられるでしょう。
反対に、家の中で生活している時、人は約40~45デシベルの音は気にならないとされています。すなわち、防音対策により、少なくとも40デシベル以上の音量を抑えることが求められます。
ドアの防音対策
部屋の中でもっとも音が漏れやすい場所の一つがドアです。音は、空気が振動することによって伝わります。一般的な室内のドアは、換気のために上下に隙間が空いています。わずかな隙間であっても音漏れしてしまうため、ドアを閉めただけでは、それほど防音効果は期待できません。また、ドアは壁と比べると厚みがなく、音を遮る効果もあまり高くありません。
ホームシアターを設置するのであれば、より防音効果の高い開き戸タイプのドアがおすすめです。開き戸タイプの防音ドアは、ドア枠につけられたパッキンをつぶして遮音するため、構造面でも防音に適しています。
防音ドアの中には木製の製品もありますが、大音量で楽しむホームシアターの場合は、スチール製の防音ドアを選びましょう。重さはあるものの、音楽用・プロ向けのスチール製防音ドアの場合、最大で約55~60デシベルの音を抑えられますので、ホームシアターの防音対策に向いています。
防音ドアの効果やメリット・デメリットについてはこちらの記事で解説しています。
【関連記事 】防音ドアの構造と、設置することによるメリット・デメリットとは
窓の防音対策
家の外への音漏れで懸念される箇所が、窓です。ドアと同様に、窓は隙間があり、ガラスからも音が伝わりやすくなっています。近隣との騒音トラブルにも繋がりかねないため、必ず対策をしておきたい場所です。
もっとも手軽な防音対策として挙げられるのは、二重サッシ(インナーサッシ)です。窓の構造にもよりますが、一般的な窓であれば後付けで設置できることが多いです。断熱目的で使われることの多い二重サッシですが、防音面でも効果があります。また、特殊な繊維でつくられた防音カーテンも、一定の遮音性があるとされています。
設計・建築の段階であれば、ホームシアターのある部屋は防音ガラスを採用する、あるいは窓を小さくする、そもそも窓をつくらないといったプランも検討するとよいでしょう。
壁や床の防音対策
壁や床の防音対策も重要です。建築段階であれば、壁の内側や天井の裏、床下などに吸音材や遮音材を入れることで、音漏れの低減が図れます。また、それぞれの構造を二重にすることも、防音対策に繋がります。大幅なリフォームなどを行わない場合は、防音マットなどを敷いて、音漏れを抑える工夫をしましょう。
快適な鑑賞環境のための防音対策
防音対策をすることは、ホームシアターを快適に楽しむことにも繋がります。一般的な室内の壁は、音が反響しやすく、こもったように聞こえることがあります。室内の壁などに吸音材を施すと、不要な音の反射を吸収してくれますので、それぞれの音がクリアになります。シアターの音量を極端に上げなくても楽しめる上、そもそもの音量を抑えられるという点で、防音対策にも役立ちます。
また、インテリアとして用いることの多いウールラグも、防音・吸音の効果があるとされています。高音域の不要な音を吸収することに長けていると言われているので、よりよい環境でホームシアターを満喫するために、取り入れてみるのもよいかもしれません。
自宅でホームシアターを設置するメリット
ホームシアターは、映画好きなら多くの方が憧れるものかもしれません。では、具体的にどんな魅力があるのでしょうか。ここでは、自宅にホームシアターを設置するメリットについてご紹介します。
いつでも好きな作品が観られる
映画館で観ようと思っていた作品があったけれど、なかなかスケジュールが合わなくて公開期間が過ぎてしまった、といった経験はありませんか。また、映画館そのものが遠方にあってなかなか行けない、近くの映画館では観たい作品が上映していないといったこともあるでしょう。
ホームシアターなら、過去の名作からお気に入りの作品まで、いつでも自分の観たいものを、好きな時間に楽しむことができます。週末の夜にちょっと夜ふかしをして、シリーズ作品の一気見をしてみたり、“朝活”として早朝から観たり。上映スケジュールや時間に縛られることなく、気が向いた時にすぐ鑑賞できます。
自分だけの空間で自由に楽しめる
ホームシアターは、プライベートな鑑賞空間が約束されています。映画館であれば、周りの方のおしゃべりや笑い声、あるいは空調などが気になってしまうことがあるかもしれません。ホームシアターなら、ストレスなく自由なスタイルで映画を楽しめます。
一人で静かに観るのはもちろん、思い切り笑っても泣いてもOK。映画ノートをつけている方であれば、感想をメモしながらの鑑賞もおすすめ。
お酒を飲んだり、食事をしたりと、映画館ではできない楽しみ方もあります。映画館だと長時間座席に座ることになり、肩や首が疲れてしまうという方でも、自宅ならごろんと横になることができます。
また、小さなお子さんがいるご家庭の場合、子どもが騒いだり泣いたりしてしまわないか心配で、なかなか映画館に行きづらいなと感じる方も多いでしょう。自宅なら、子どもが座っていなくても、走り回っても大丈夫。もし、途中でトイレに行くと言われてしまっても、映画を一旦止めることができるので、大切なシーンを見逃すこともありません。
また、映画を観ながら家族や友人とわいわい賑やかに盛り上がれるのも、ホームシアターのメリットの一つ。おすすめ映画を持ち寄って、ポップコーンなどのお菓子をつまみながら鑑賞会をするのもいいでしょう。
映画館のクオリティを自宅で再現できる
大きなスクリーンに映し出される迫力の映像、体に響くような立体感のある音。こだわりの設備を導入すれば、映画館のようにダイナミックな演出を自宅で味わえますし、自分の理想とする映像・音響環境を整えることも可能です。
ホームシアターでは、映画館と同じようにプロジェクターとスクリーンを用いることが一般的ですが、より鮮やかな映像を楽しみたい方は、大画面のテレビを導入するのもおすすめです。特に、近年話題の有機ELテレビは、暗い色を綺麗に映し出すことに長けていると言われており、奥行きがあってリッチな表現が魅力です。
音響システムは、6種類のスピーカーを前後左右に配置する「5.1サラウンド」をセッティングすることで、映画館のように臨場感のある音響を再現できます。Blu-ray、DVDで発売されている作品や、動画配信サービスの多くが5.1サラウンドに対応しています。
例えばヘリコプターなら、実際に頭上を飛んでいるかのようなリアリティがありますし、車が走り抜けていく方向もはっきりと認識できます。ジャズバーのようなシーンであれば、バンドの演奏、客たちの話し声、氷の音などの環境音がごく自然に聞こえてきて、映画のワンシーンにいるような感覚になるでしょう。
映画以外の作品も大迫力で楽しめる
ホームシアターのメリットは、映画を観られることだけではありません。スポーツ観戦や、ライブ映像、ゲームなども、ダイナミックな演出と迫力ある体験が叶います。
友人と集まってのスポーツ観戦なら、タオルやグッズを持って応援するとより盛り上がることでしょう。ペンライトを振って、アイドルやアーティストのライブ映像を楽しむのもいいかもしれません。
写真をスライドショーにして披露するといった使い方もできるので、ホームパーティーなどのスペシャルなイベントにも役立ちます。
ラグジュアリーなシートも実現可能
お好みに合わせてインテリアを整えれば、いつでも映画館の特別シートのような座席で映画を満喫できます。もちろん、そこは自分だけの特等席になり、誰かの頭で画面が遮られることもありません。
また、寝転がって映画を観ることが多い方なら、座面が広めのソファを選んだり、食事することが多いようであれば、ローソファにしたり。ご自身の鑑賞スタイルに合わせた、理想のホームシアターをつくることも可能です。
幸昭のおすすめ防音ドア
ホームシアターに防音ドアを導入される場合は、幸昭の防音ドア「Guardian」がおすすめです。オーダーメイドでサイズ調整ができますので、ご自宅の寸法にぴったりと合わせてご注文いただけます。
幸昭の防音ドアは、防音室や録音スタジオ、オーディオルーム、ライブハウスなどにも採用されるなど、数多くの実績を誇ります。プロ仕様の防音性能を持ち、安心で高品質な幸昭の防音ドアをご検討ください。
Guardian
「防音ドア Guardian」は、Dr-35、Dr-40、Dr-45と3つのグレードがあります。例えば、Dr-35であれば40dB程度、Dr-40なら45dB程度、Dr-45なら50dB程度を遮音してくれます。
ローラー締まりのハンドルで閉め込むので、密閉性もさらにアップ。ダブルパッキン構造なので、隙間からの音漏れ対策も万全です。(Dr-35はシングルパッキン)
Dr-45以上の性能が必要な場合には、二重にドアを設置するなどの対応も可能です。オプションで、鍵や二重ガラスの覗き窓などの追加もできます。また、バリアフリー仕様にもできるので、ご高齢の家族がいらっしゃる方や、将来に備えておきたい方にも安心です。(性能上、Dr-45はバリアフリー仕様不可)
憧れのホームシアターを楽しむ防音対策
いかがでしたでしょうか。ホームシアターの魅力と、本格的な映像・音響を楽しむための防音対策について、ご理解いただけたのではないでしょうか。ホームシアターの防音対策は、音漏れを抑えるだけでなく、快適なシアター環境を整えられるというメリットもあります。
ホームシアターを設置したい、防音対策をしてワンランク上のシアター体験を叶えたいという方は、防音ドア販売の有限会社幸昭にぜひお気軽にご相談ください。オーダーメイドの防音ドア作成や、防音室の設計を一から承ります。
部屋を防音にしたいという方は、防音ドア販売の有限会社幸昭にぜひお気軽にご相談ください!
オーダーメイドの防音ドア作成や、防音室の設計を一から承ります。