防音ドアの構造と、設置することによるメリット・デメリットとは

建物の中と外の音を遮断する役割を果たす防音ドア。
防音ドアにしておくと、中の音が漏れにくくなるだけでなく、外からの音も聞こえにくくなります。
近年起こっている、近隣トラブルの回避するために設置を考えている方も多いようです。

今回は、そんな防音ドアについてご紹介します。
防音ドアに関する概要から、防音ドアの気になる効果について解説。さらに、防音ドアのメリットや構造についても詳しく紹介します。
「趣味で音楽を楽しみたいから防音ドアリフォームを考えている」という方や、「防音ドアにしたいけれど実際の効果が気になる」という方は、ぜひ参考にされてください。

防音ドアとは

防音ドアとは、文字通り音を妨げるために設置するドアのことです。
空気の振動を遮断して音を伝えない役割をするため、通常のドアにはないゴムパッキンが使われています。
ドアと建具の隙間を埋めて中と外を完全にシャットアウトすることで、外と中の空気の振動を遮断。
近隣トラブルやプライバシー保護の観点からも人気を集めています。

防音ドアを設置することによって得られる効果は?

防音ドアと一概に言っても、その価格や種類は様々です。
簡易的な防音ドアの場合には、音を30dB程度減らすことができます。
普通の会話が60dBといわれていますが、簡易的な防音ドアを設置すると、ちょうどささやき声程度まで音を軽減できるでしょう。
そのため、外に声が漏れないようにしたいという場合には、簡易的な防音ドアでも役割を果たせます。

一方、音楽用の防音ドアの場合、55dBもの音を軽減できます。
ピアノの音は、90から110dBとされていますが、音楽用の防音ドアを設置することで、図書館の中のような静かな音まで軽減することが可能です。
趣味で楽器を演奏したいという方や、防音性の高いオーディオルームやシアタールームを設置したいという方には、音楽用の防音ドアがおすすめです。

防音ドアのメリット・デメリットとは

ここからは、防音ドアのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

防犯ドアのメリット

まずは、メリットから見ていきます。

近隣の家とのトラブルを回避できる

防音ドアをつけることで、その部屋の音が漏れることを防ぐことができます。
近隣との騒音トラブルを防ぐ意味でも防音ドアは大きな役目を果たすでしょう。
また、住んでいる本人も隣の家のことを気にせずに、ストレスなく生活することが可能です。

子供の声を気にせず子育てができる

赤ちゃんや子供の声も、防音ドアをつけることである程度軽減できます。
特に、赤ちゃんの夜泣きの場合は、すぐに静かにすることも難しく、困っている方もいるでしょう。
防音ドアにしておくことで「ご近所に聞こえてしまう」といったストレスからも解放され、安心して子育てすることができますよ。

好きな時間に趣味を楽しめる

防音ドアにしておけば、スポーツ観戦や音楽機器の演奏も気にせずできます。
特に、音楽用の防音リフォームなら防音性も高いため、思いきり楽しめるでしょう。
また、外部からの音をシャットアウトできるのも防音ドアの特徴です。
勉強に集中したい、読書に専念したいというときには、集中できるような静かな環境が整います。

関連記事>>>防音工事業者の選び方〜トラブル事例から失敗を防ぐポイント

防犯ドアのデメリット

続いて、デメリットも確認しましょう。

費用がかかる

現在あるドアを取り外して防音ドアに付け替えるときには、費用がかかります。
また、新築やリフォームなどでドアを設置する場合には、防音性が高いドアほど高額です。
とくに音楽用の場合には、100万円以上かかるものもあります。

ドア自体が重たい

ドアの内部に充填剤が入っているものや、ドアの材質によっては通常のドアより重たいこともあります。
そのため、軽いドアより開けづらいと感じることもありるでしょう。

防音ドアの構造

防音ドアの構造の大きな特徴は、ゴムパッキンが使用されているという点です。
一般的なドアの場合、1方向のみのゴムパッキンが使用されますが、防音ドアでは、3方向とドア下にゴムパッキンが付いているため、ドアが枠にしっかりと密着します。
そのため、外と中の空気をシャットダウンすることができ、音が伝わるのを最小限にとどめてくれるのです。
さらに、ドアの内部にも充填剤が入っているので、ドア本体も音を通しづらい構造になっています。

防音ドアの取り付け方法

防音ドアを取り付ける際には、大きなドアを取り付けるだけでなく、開口部分の補強や調整が必要になることもあります。
個人で行うのではなく、リフォーム業者に問い合わせて依頼するのがおすすめです。

防音ドアを取り付ける際の注意点

魅力がたくさんある防音ドアですが、設置するには、いくつか注意するべき点があります。

賃貸の場合には勝手に交換しない

住まいが賃貸の場合には、勝手に防音ドアを取り付けてはいけません。
あくまでも家の持ち主は大家さんのため、必ず大家さんに連絡を取って防音ドアにしたいと伝えて許可をもらいましょう。

また、交換をしていいといわれた場合にも、退去時にはもとに戻さないといけないケースがあります。
元に戻さないといけない場合には、もともとついていたドアを保管しておき、退去時に付け直さないといけません。
退去時のトラブル回避のためにも、大家さんには取り外したドアの扱い方や、退去時の交換の必要性なども問い合わせておきましょう。

種類が少ないため選べない

防音ドアは、一般的なドアに比べて種類が少ないのも特徴です。
家の色に合わせたおしゃれな色の防音ドアにしたい!といった場合、希望のデザインや色がないということも良くあるため注意が必要です。

また、引き戸ではなく開き戸タイプが主流で、分厚くて重いという特徴も持っています。
特に高齢者の一人暮らしなどでは、重い開き扉に変えるよりも、日常会話が遮断できる程度の簡易的な防音ドアを選ぶなどの配慮も大切です。
種類が少ないため、デザインよりも性能を見ながら決定しなければならないということも知っておきましょう。

騒音軽減の部分別対策方法

ひとえに騒音を軽減すると言っても、部屋のどの部分を対策したいかによって効果は変わります。
例えば、ドア回りをはじめとし、壁周り、床周り、窓周り等あります。
下記の記事では、部屋の部分別の対策方法について述べております。是非ご参照ください。
部屋を防音にしたい!騒音を軽減する部分別の対策方法

防音ドアの製品情報

防音ドアを取り入れて快適に暮らそう

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで防音ドアの性能や構造などについてご理解いただけたと思います。
家の音漏れが気になるという方や、近隣トラブルを避けたいという方はぜひ防音ドアの設置をご検討ください。

部屋を防音にしたいという方は、防音ドア販売の有限会社幸昭にぜひお気軽にご相談ください!
オーダーメイドの防音ドア作成や、防音室の設計を一から承ります。

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