防音工事業者の選び方〜トラブル事例から失敗を防ぐポイント

住宅やオフィス・店舗で快適な時間を過ごすために、防音工事をする方も多いでしょう。
防音工事は数日で終わるものから、終了までに1ヶ月近く要するものまで様々です。
コストや手間がかかる分、工事を一度で確実に成功させたいものです。

しかし、防音工事業者を安易に選んだり、打ち合わせを中途半端に終わらせたりすると、思わぬトラブルに発展する恐れがあります。

そこで本記事では、防音工事を依頼する業者の選び方や、防音工事のトラブル事例を紹介します。
防音工事を検討している方や、工事業者を探している方は、ぜひ参考にしてください。

防音工事業者の選び方

防音工事を行う業者は全国に多く存在します。
可能な施工種類や料金体系などにより、防音工事業者の特徴も様々です。

ここでは、防音工事業者を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

実績・施工例

防音工事業者を調べる際は、実績や施工例を確認しましょう。
防音工事には専門的なノウハウと経験が欠かせません。
技術力があり、実績や経験が豊富な業者を選びましょう。

一般的な業者のホームページには、施工可能な防音対策の種類や、これまで実際に担当してきた事例が載っています。
写真を見ると工事のイメージが沸きやすいです。

防音工事で改善したいことや希望していることが、業者の得意分野やアピールポイントに当てはまるとなお良いでしょう。

評判・口コミ

掲示板や口コミサイトで業者の評判を確認するのも一つの方法です。
良い意見に限らず懸念される情報も含め、顧客目線のリアルな声を聞けます。
ただし、インターネット上は匿名性が高く情報の信憑性が低いため、あくまで参考程度と捉えましょう。

身近に防音工事を行った人がいれば、感想やアドバイスをもらうのも良いでしょう。

料金

防音工事を行うためには、工事内容によって数万円〜数十万円かかります。
楽器演奏や歌唱など音楽活動を行うための防音室を作る場合、費用が数百万円に及ぶケースもあるでしょう。

また、工事の料金体系は業者によって異なります。
同じ素材を使用していても、工事にかかる総費用が大きく違う場合もあり得ます。
防音工事を行う際は、複数の工事業者に問い合わせ、見積もりを作成してもらった上で、予算に合わせて検討するのがおすすめです。

対応

近年ではインターネット上で豊富な情報を得られるため、防音工事業者も気軽に探せるようになりました。
しかし、インターネットの情報だけに頼って工事業者を選ぶのは危険です。
実際に工事を進めていくと想定外のことが起きたり、業者の方向性と理想が違ったりするかもしれません。

防音工事を依頼する業者は、打ち合わせの段階から工事中・工事後まで、信頼できるパートナーであることが重要です。
顧客に寄り添って希望をしっかり聞き、臨機応変に対応できる業者を選びましょう。

調査・測定・評価

防音工事では、契約や着工の前に現地調査を行います。
建物の構造や間取り・周辺環境の騒音状況などをデータとして記録し、設計に活かします。
この事前調査を確実に行ってくれる業者を選びましょう。

また、防音性能の測定や評価方法は業者によって異なる場合があります。
独自の方法ではなく、JISやISOなどの公的で客観的な測定・評価方法を採用している業者を選べば、仕上がりの防音性能に対する認識ズレが起こりにくいです。

防音工事のトラブル事例

高いコストと時間をかけた防音工事が失敗に終わることは避けなければいけません。
そこで、実際の防音工事のトラブル事例を紹介し、気をつけるべきポイントを見ていきましょう。

近隣住民からクレームを受ける

大掛かりな防音工事となると、機械音や作業音が発生します。
騒音が長期間続くと、近隣住民からのクレームに繋がりやすいです。

防音工事が始まる前には、近隣住民へ工事を行う旨を挨拶しましょう。
工事の簡単な内容と日程を伝えると、住民が安心して過ごせます。

また、文書を投函するよりも実際に訪問する方が、印象が良くなり理解が深まる可能性が高いです。
マンションやビルの場合は、上下階の住民にも忘れずに挨拶を行いましょう。

防音効果が低い

防音工事を終えた後でも騒音や音漏れが気になり、問題が解決しないといったトラブルも多く発生しています。

防音では音の大きさを表すdB(デシベル)や、音の高さを表すHZ(ヘルツ)などの単位が使われます。
音を100%防ぐことは難しいと言われている一方、防音工事により数十dBの防音効果が期待できます。
設計やヒアリングの段階で理想とする防音効果や使用する素材の遮音性能を、データや数値で共有しておくことが重要です。

些細な音が気になる

防音工事後の環境に慣れてくると、再び些細な音が気になってくるケースもあります。
例えば、工事によって壁の防音は完了した一方、今度は床を通して周囲の音が伝わってくるようになった場合などです。

防音工事を後から追加で行うのは手間がかかるため、最初のヒアリングや設計段階で騒音の原因を追及し、適切な対策を施しましょう。

音が以前と異なって聞こえる

防音工事を行ったことによって、以前と音の聞こえ方が変わってしまう問題も多いです。
特に、音楽活動を行うための防音室では、部屋の中が無響で過ごしにくく不快になってしまうケースも見られます。

防音工事では、外部の音を遮断する「遮音」効果や内部の音を吸収する「吸音」効果だけでなく、自然な「音の響き」を考慮する必要があります。

見栄えが悪い

防音のために設置した吸音ドアや二重窓などのデザインが、イメージと異なり失敗する例もあります。
また、防音効果を優先したあまり、閉塞感が生まれたり、動線や使い勝手が悪くなったりするケースも考えられます。

使用する素材や用品は、インターネットやカタログを見るだけではなく、実際に目で見て確かめるのがおすすめです。
工事前のシミュレーションも重要です。

防音ドアの製品情報

防音工事業者選びは慎重に

いかがでしたでしょうか。
今回は防音工事業者の選び方と、防音工事でよくあるトラブル例を紹介しました。
工事の際は安心して任せられる業者を選び、理想の防音効果を得ましょう。

部屋を防音にしたいという方は、防音ドア販売の有限会社幸昭にぜひお気軽にご相談ください!
オーダーメイドの防音ドア作成や、防音室の設計を一から承ります。

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