宅録を成功させるための防音対策

感染症の流行で外出する機会が減った今、専用スタジオに行かず、宅録する方も多いのではないでしょうか。
自宅で楽器演奏や歌唱を収録する「宅録」は、好きな時間に満足するまで楽しめます。

機材の持ち運びも必要なく便利な一方、気になるのがノイズです。
宅録する際には最低限の防音対策が欠かせません。

そこで本記事では、宅録をする際の具体的な防音対策や注意点を解説します。
これから宅録を始めようと検討している方や、宅録中のノイズにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

宅録をする際の防音対策

家の中や外から生じるノイズも、少しの工夫で軽減できます。
ここでは、宅録する際の防音対策を見ていきましょう。

適切な場所を選ぶ

宅録をする際は、自宅の中でも適切な場所を選びましょう。

家の中にはキッチンやトイレ・バスルーム・寝室・リビングなど複数の部屋がありますが、使いやすさだけで選ぶのは危険です。
例えば、バスルームやキッチンは区切られた狭い空間であり、壁が硬いため音が反射します。
結果的に楽器の音色や歌声が不自然に響いたり、加工されたような音になってしまったりするケースがあります。

反対に、ある程度の広さと開放感があり、クッションやソファ・ベッドなど柔らかい物が多い部屋では、音が吸収されて癖のない響きになりやすいです。
本番前に簡単に録音して聞き比べると良いでしょう。

音を発する機器の使用を止める

家の中には音を発する機器が多く存在します。
エアコンや換気扇、スタンドライトの些細な稼働音もマイクが拾ってしまうため、可能な限り使用を止めるのがおすすめです。
収録中はスマホや携帯のアラーム解除・マナーモード(おやすみモード)設定も忘れずに行いましょう。

また、パソコンやオーディオインターフェースなど宅録に使う機器も音を発しています。
電源を切ることが難しい機器は、マイクから遠ざけて配置しましょう。
電源ケーブルは清潔な状態で、折り曲げずに真っ直ぐ配線するとノイズが発生しにくいです。

カーテンを閉める

カーテンは窓や壁よりも音が反射しません。
宅録をする際はカーテンを閉め、カーテンに向かって演奏や歌唱をするのがおすすめです。

窓枠をしっかり覆うサイズで、カーテンレールには専用のカバーを被せて隙間を埋めると、さらに効果的です。
また、防音性能や遮音効果が高いカーテンも販売されているため、チェックすると良いでしょう。

窓を防音グッズで覆う

窓は外部の音や室内の音が出入りする場所です。
窓を防音効果のあるグッズで覆うことで、音の抜け道を塞ぎます。

防音壁や防音ボードを窓枠に合わせて設置すると、音漏れや騒音を軽減できます。
コストを抑えて簡単にできる対策として、発泡スチロールを窓に貼るのもおすすめです。

また、継続的かつ本格的に宅録をする方は、部屋の窓を二重窓に変えると防音効果だけでなく断熱効果も得られます。

防音性能のある床材を敷く

音は窓や壁だけでなく床も伝って響きます。
特に、ピアノの演奏では大きな音と振動が床から伝わります。

宅録する部屋では、マットやカーペットを引いて床からの音漏れを防ぎましょう。
ロックウールやグラスウール、ウレタンフォームなどは吸音性能の高い素材です。

隙間を埋める

音は空気を振動して広がります。
空間内に隙間があれば通り抜けて音が伝わるため、防音対策では隙間を埋めることが重要です。

例えば、ドアとフレームの隙間はゴムパッキンや防音用モールで埋めましょう。
ドア自体が軽くて薄い場合は、表面に遮音シートや吸音材を貼るのも効果的です。
また、窓枠と窓ガラスの隙間も同様に、ゴムパッキンや隙間テープで埋めましょう。

簡易防音スペースを用意する

自宅の中に簡易的な防音スペースを用意するのもおすすめです。
最近では、吸音素材でできたパネルを組み合わせるだけで、電話ボックスサイズほどの防音専用ルームを簡単に作れるセットも販売されています。

また、ボーカルに特化した顔まわりだけを覆うタイプも存在します。
分解も簡単にできるため、部屋の広さが限られている場合や同居人がいる場合でも、気軽に使いやすいです。

また、工作が得意な方は自分で材料を集めて防音スペースを作るのも良いでしょう。
市販のジョイントラックやパネルに吸音材や防音シート・発泡スチロールなどを貼り、毛布を被せるだけでも、コストを抑えながらある程度の防音効果を得られます。

関連記事>>>よく聞く完全防音と簡易防音の違いとは?それぞれの意味もチェック

防音室を施工する

高い防音効果を得るためには、天井から壁・ドア・窓・床まで全てが、防音性能を備えた素材で構成される必要があります。
しかし、自分で一から作業するのは大変です。

本格的な防音スペースが欲しい方は、施工会社に工事を依頼し、防音室を作るのがおすすめです。
防音室があれば、周囲を気にすることなく活動に励めます。

ただし、防音室の施工には数日〜数週間程度を要し、数百万円以上の費用がかかります。
また、防音工事の業者は多いため、相談・比較しながら適切な工事を行いましょう。

宅録を行う際の注意点

次に、実際に宅録をする際の注意点を見ていきましょう。

換気をする

宅録の際に外部の音を入れず、内部の音を漏らさないようにと防音を意識すると、部屋が密閉される傾向があります。
本番中は仕方がない一方、休憩や空き時間ではこまめに換気して空気を入れ替えましょう。

近所へ配慮する

防音対策をしていても、完全に音が塞がるわけではありません。
隙間が空いていたり、音が大きすぎたりすると、近所に迷惑をかける可能性もあります。
宅録の際は近所への配慮も忘れず、時間帯を考慮する等の工夫をしましょう。

防音ドアの製品情報

簡単な防音対策で快適な宅録ライフを

いかがでしたでしょうか。
今回は宅録する際の防音対策と注意点を解説しました。

宅録ではノイズを気にすることなく、快適に収録したいものです。
身近なものでできる簡単な防音対策から防音工事まで、用途や予算に合わせて取り入れてみてください。

部屋を防音にしたいという方は、防音ドア販売の有限会社幸昭にぜひお気軽にご相談ください!
オーダーメイドの防音ドア作成や、防音室の設計を一から承ります。

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