気密性と防音効果は関係している?高気密のメリットとデメリット

「気密性」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
主に住宅関係の話題で出てくる用語であり、防音対策の効果に大きく関わります。

本記事では、気密性の概念やメリット・デメリットを踏まえた上で、防音との関係性を解説します。
部屋の防音効果を高めたい方や、住宅の購入・リフォームをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

気密性と防音の関係性

気密性とは気体の流出入を防ぐ密閉度の高さのことです。
住宅の場合では建物内の隙間の有無や割合を表します。
気密性の高い家では空気が頻繁に出入りする一方、気密性の低い家では空気の出入れが少ないです。

音は空気や物の振動を指します。
少しの隙間でも空気が通る道があれば、音が伝わります。
つまり、気密性の低い家では空気とともに音も伝わり、反対に気密性の高い家では空気と同じく音も通過しません。

気密性が高いことによるメリット

高気密の住宅が注目される理由は、得られる恩恵が大きいからです。
ここでは、気密性が高いことのメリットを見ていきましょう。

防音性能が高い

気密性が高い家は防音性能も高いです。
隙間から内部の音が漏れたり、外部の音が侵入してきたりする心配がありません。

道路に面した住宅や繁華街が近い住宅では、騒音トラブルを防ぐためにも気密性の高い構造が推奨されます。

断熱効果を高める

グラスウールなどの断熱材を使用しても、気密性が低いと十分な断熱効果を発揮できません。
綿状でできた断熱材は隙間が多く、風が入り込んでしまうからです。

断熱性に加え気密性を高めることで、熱の移動がなくなり室内の温度を維持できるようになります。
冷房効率が良くなり電気代を抑えられるだけでなく、省エネで環境に優しいです。

また、災害時など空調設備が使えなくなった場合でも、快適に安心して過ごせます。

気密性が高いことによるデメリット

高気密の住宅でも注意すべき点があります。
ここでは、気密性が高いことのデメリットを見ていきましょう。

カビが発生しやすい

気密性が高い住宅は隙間が少なく、外気が入りにくいです。
防音効果や断熱性は高まる一方、空気の循環が悪化しやすくなります。
湿気がこもるとカビの温床となり、健康被害を及ぼすリスクも考えられます。

高気密の住宅では、24時間自動換気システムの設置やこまめな換気などの対策がとられなければなりません。

ドアや窓が重く感じる

気密性が高い住宅では、ドアや窓の開閉時に重く感じるケースが見られます。

これは室内と室外の気圧の差が原因です。
室内の気圧が低くなると、窓やドアを押し付ける外気の力が強くなり、開けづらくなる場合があります。

室内外の気圧のバランスを整えるためには、給気口を開けたり換気扇やレンジフードを弱めたりして調節しましょう。

気密性と防音ドアの関係性

防音対策の一つとして防音ドアの設置が挙げられます。
防音ドアはゴムパッキンを使用して接地面との隙間を埋め、騒音や音漏れを防いでいます。

また、「通気遮音ドア」は防音性能を落とすことなく、気密性の換気問題を解決する防音ドアです。
小さな通気口を設けることで、空気の循環を促しながら静かな空間を守ります。

関連記事>>>防音ドアの構造と、設置することによるメリット・デメリットとは

防音ドアの製品情報

気密性と防音性は同時に高めよう

いかがでしたでしょうか。
今回は気密性のメリットやデメリット、防音との関係性を解説しました。
気密性を高めて防音したい場合は、デメリットをカバーしながら簡単に設置できる防音ドアから検討しましょう。

部屋を防音にしたいという方は、防音ドアの有限会社幸昭にぜひお気軽にご相談ください!
オーダーメイドの防音ドア作成や、防音室の設計を一から承ります。

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