ピアノの防音対策4選

隣の家のテレビの音が気になる、車のドアの開け閉めがうるさい、朝早くから洗濯機を使用しないでほしい。
とにかく、近隣の騒音というものは気になります。どこからともなく聞こえてくる楽器の音も同様です。
なかでも今回解説する「ピアノの音」は、地下鉄の電車の音に近いほどの音になるのです。
実際、ピアノの練習を毎日していたり、ピアノ教室を開く予定があったりした場合、近所から苦情がくる前に、しっかりとした防音対策をしておきましょう。

近隣住民はご自身が思っている以上に音に対してストレスを感じている場合が多くあります。 

 今回はピアノの騒音トラブルに着目し、4つの対策方法を解説していきます。 

戸建てやマンションでピアノを演奏している方は、ぜひ参考にしてみてください。 

ピアノの騒音トラブルについて

近隣トラブルで一番が多いものが、音によるものです。洗濯機の音、テレビの音。なかでも、ピアノの音も大きなトラブルの一因となります。 

なぜならピアノの音は、90~100デシベルもあり地下鉄の音に近い大きさがあります 
ちなみに洗濯機は脱水の時でも50デシベル、テレビの音は65デシベルほど。
いかにピアノの音が大きいのか理解できるでしょう。 

 楽器の音の大きさはどのくらい? 

音の発生源  音の大きさ 単位 dB(デシベル) 

 

指標 
落雷  120以上   

 

 

きわめてうるさい 

 

叫び声   120前後 
トランペット  110以上 
地下鉄   100以上 
ピアノ  100前後 
パチンコ店  80以上   

ややうるさい 

 

テレビ  65前後  
洗濯機  55前後  日常生活 
住宅地  40前後  静か 

参考:スガナミ楽器 

 しかし、ピアノの演奏をしている方の中には、
「一軒家なので、音はあまり気にしません。ピアノを弾いたらだめなの?」
「日中にピアノを弾いているし、迷惑にはならないのでは?」
と思っている方もいることでしょう。 

そこで、トラブルに発展してしまう原因を見ていきます。
(それぞれの対策や注意事項については、記事の後半で解説します) 

  • ピアノの音だけに気を付けている

ピアノは、鍵盤をたたく音、ペダルを踏む音が振動し、騒音の原因となります。
電子ピアノも同様ですので、振動を出さないような対策が必要です。 

  • 平日の日中なら多少の音が出ても問題ないと思っている

平日の日中でも、「夜勤として働いている人」「体調の悪い人」「受験勉強などで集中している人」にとっては、騒音と感じます。 

  • 戸建てなのでピアノの音について、あまり気にしていない

戸建てなので、壁伝いに音が漏れる心配は不要と思っていても、先の解説通りピアノの音は90~100デシベルに達します。
木造住宅の場合、防音効果は30デシベル、窓の防音は15ベル。つまり壁からは60デシベル以上の音が漏れ、窓からは75デシベル以上の音が漏れているのです。 

環境庁の基準によると、騒音に関しては、 住宅街では「昼間は55デシベル以下」「夜間は45でデシベル以下」であることが望ましいとされています。
参考 : 騒音に係る環境基準について 

この数値からみても、90~100デシベルあるピアノの音はなにかしらの防音対策が必要だと言えます。
次の章では、ピアノの防音対策について解説していきます。 

ピアノの防音対策

ピアノの防音対策には、いくつもの方法があります。
ここからは、費用を抑えかつ防音効果の高い方法について解説します。 

なお、ここで解説する方法は、戸建てについて対策が可能であっても、マンション、賃貸によっては対策できないものもありますので、管理会社や管理組合に事前に相談することをおすすめします。 

対策1 防音ドアを設置する

比較的費用も抑えられ、防音効果を期待できるのは防音ドアです。
価格は30万円以上となるのが一般的。
防音ドアへのリフォームも容易に行えます。 

防音ドアを設置すると、外に音が漏れることを防ぐ他にも、「外からの音が遮断され、ピアノの音色をしっかりと聴ける」といったメリットがあります。 

周囲を気にせずに演奏に集中するには、比較的リーズナブルで効果の高い対策と言えます。 

防音ドアのメリット・デメリットや、取り付ける際の注意点についてこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【関連記事】防音ドアの構造と、設置することによるメリット・デメリットとは

対策2 二重窓を設置する

二重窓にすることで1割~2割程度の防音性能のアップが期待できます
先ほど解説した通り、窓からの室内の音は約80%音漏れしてしまいます。
窓を二重にすることで、大きな効果が期待できる防音対策。
価格は、1か所10万円から。ピアノが置いてある部屋だけでも二重窓にするのがおすすめです。
注意点として、マンションの場合、外観に接している窓は、「共用部分」という扱いのため、勝手にリフォームはできず管理組合への申請と許可が必要となります。 

 ※内窓にあたる部分であれば申請や許可が不要な場合がほとんどですが、リフォームを考えている場合は、念のため、事前に管理組合に相談してから実施してください 

対策3 防音マットを設置する

さらにピアノを置く床に防振ペースを設置するのも、効果的な防音対策の一つです。ピアノの音色の他に、注意する必要があるのは、打鍵音やペダル音。ドンドンといった音は、床や壁から伝わりやすいものです。
電子ピアノなら、ヘッドフォンを使用したり、ボリュームを抑えたりすることで「音」の問題はあまり気にする必要はありませんが、打鍵音、ペダル音に関しては対策が必要です。
防音マットは、数万円ほどの価格が一般的。
打鍵音、ペダル音の防音対策として導入を検討してみてください。 

対策4 防音カーテンを設置する

ピアノのような「中高音域」の防音に効果があるのが防音カーテンです。
振動のような伝わり方をしてくる音についての防音効果はありませんが、人の話声、走行している自動車の音にも防音効果があります。
一般的に、重さのある防音カーテンほど効果があるため、購入の際は重さを基準に選んで下さい。
防音カーテンの価格は、2枚セットで数万円が相場です。 

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まとめ ピアノの防音対策を積極的に行うことが騒音トラブルを招かない秘訣

ピアノの騒音トラブルの原因や騒音対策について解説しました。
ピアノの騒音トラブルは、「ピアノの音色は万人にとって心地いい」といった誤解が招いてしまうのかもしれません。
さらに、普段からお隣同士でコミュニケーションを図り、お互いの生活サイクルを理解しておくことも大切です。
ピアノの音が漏れてしまったり、まわりから「静かにして欲しい」と言われたりする前に出来る限りの対策をとっておくことも大切です。
トラブルは未然に防ぐ意識を持ちましょう。
防音ドアの設置や二重窓などは、防音効果の期待できる対策です。 
加えて、防音シートなどを利用し、近隣の人たちに迷惑の掛からない配慮をすることを考えていきましょう。 

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