防音・遮音等級を示す指標(Dr値、T値、L値)を詳しく知ろう

防音ドアの購入を考えている方の中には、遮音性能を表す値(Dr値・T値・L値)とは一体何なのか、それぞれどの等級のドアが自分の用途に向いているのか頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。最近では、騒音問題が深刻な社会問題となってきているため、遮音性能に関する数値については、慎重に検討する必要があります。

Dr値・T値・L値とは、防音・遮音性能を示す指標のことです。各値の違いや概要を知ることで、使用目的や環境に最適な防音ドアを選ぶことができるでしょう。

そこで今回は、防音ドアを買う前に知っておくべき遮音性能(Dr値・T値・L値)やそれぞれの値の遮音等級について解説します。どの遮音等級の目安もあわせてご紹介しますので、防音ドアの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

防音ドアを買う前に遮断音等級を把握

防音ドアを購入する際には、自分の用途に最適な遮音性能の防音ドアを選択する必要がありますが、そのためには遮音性能や遮音等級の知識が必須といえます。なぜなら、どのくらい音が遮られるのかどうかは、実際に使ってみないと分からないのではなく、Dr値・T値・L値といった値で判断することができるからです。それでは、Dr値・T値・L値、それぞれの値について詳しく見ていきましょう。

Dr値とは  

Dr値(sound pressure level Difference)とは、壁や建具の防音・遮音性能を示す指標のことを指します。つまり、話し声や楽器の音など、空気中を伝わってくる音を、壁やドアがどのくらい遮断するのかを示す数値です。そして、等級の値が大きいほど遮音性能が高く、値が小さいほど遮音性能は低いことを表します。

音の大きさには、db(デジベル)という単位が使われており、例えば防犯ドアのDr値が65の場合は65db程度の音を遮ることができるというわけです。防音ドアを選ぶときは、自分が出す音のdb(デジベル)がどのくらいかを把握したうえで、どのドアを購入するのかを考えるといった順序を踏むと、失敗する可能性はぐんと減少します。

日本建築学会の「建築物の遮音性能基準と設計指針」によると、Dr値それぞれの遮音等級の聞こえの目安は以下の通りです。

遮音等級 ピアノ・ステレオ等の大きな音
D-65 通常では聞こえない
D-60 ほとんど聞こえない
D-55 かすかに聞こえる
D-50 小さく聞こえる
D-45 かなり聞こえる
D-40 曲がはっきり分かる
D-35 よく聞こえる
D-30 大変よく聞こえる
D-25 うるさい
D-20 かなりうるさい
D-15 大変うるさい

また、楽器など大きな音を出すことのない集合住宅の居室の場合は、特別仕様でD-55、標準でD-50、最低限でD-40の等級を選ぶことが推奨されています。防音ドアを購入する際は、部屋の用途や周囲への音漏れを配慮し、最も最適な等級のものを選びましょう。

T値とは  

T値とは、サッシやドアの遮音性能を表し、日本工業規格(JIS)が定めた基準に基づいて、T-1・T-2・T-3・T-4という4つの等級に分類されている指標のことです。防音ドアのT値は、ドアを閉めたときにどのくらい静かになるのかを示し、数字が大きいほど遮音性能が高く、数字が小さいほど遮音性能は低いことを表します。また、防音ドアの遮音性能を示す際に、JIS規格の等級(T1~T4)以上の性能のドアは、T-5・T-6といった等級で表す場合もあります。

T2~T4の等級別の用途は以下の通りです。

遮音等級 用途
T-4 レコーディングスタジオ・ラジオ放送スタジオ
T-3 ピアノ教室・劇場・映画館
T-2 会議室・カラオケルーム

T値は統一規格なので、前もっておおよその基準を知っておくと、防音ドアやサッシの遮音性能が分かるため、購入を検討する際に自分の用途に合ったものを選びやすいというメリットがあります。

L値とは

L値(floor impact sound Level)とは、日本工業規格(JIS)が定めた、床の遮音性能を表す指標のことです。上の階の床衝撃音が下の階でどの程度聞こえるのかが等級別に示されています。前述したDr値は「空気音」のレベルを表していますが、L値は個体を振動させることで音が伝わる「固体音」である床衝撃音のレベルを表す、といった違いがあるのです。

L値は、LH値とLL値の二種類に分類することができます。LH値は、重く鈍い音である重量床衝撃音(Heavy weight)、LL値は、軽く高い音である軽量床衝撃音(Light weight)を表す数値です。つまり、子どもが走り回ったり飛び跳ねたりしたときに発生する衝撃音がLH、軽いものを落としたときに発生する衝撃音がLL値、と分けられます。中でも、日本建築学会によって推奨されている住環境のL値等級はLH-50やLL-45程度です。

L値は、騒音問題でしばしば取り上げられる数値であるため、マンションの購入を検討している人は、どの等級でどのくらいの遮音性能があるのか把握しておきたいところです。

防音ドアの種類もあわせて把握しておこう

防音・遮音性能以外にも、防音ドアの種類にはat・sat・patというものがあります。
防音ドアを購入する際に知っておくと選びやすくなるので、ぜひご覧ください。
防音ドアのatとは?satやpatについても解説

防音ドアの購入する際の判断基準に

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、防音・遮音等級を示す指標(Dr値、T値、L値)についてご理解いただけたと思います。

Dr値は壁・建具の遮音性能、T値はドアやサッシの遮音性能、L値は床衝撃音の遮音性能を示す指標です。それぞれの値が何を表しているのかをざっくりでも理解しておくことが、防音ドアを購入する際の判断基準になります。

JIS基準という統一規格で等級分けされていることで、各商品の比較検討がしやすくなっていることを見逃す手はありません。防音ドアをお探しの方は、ぜひ本記事を参考にして、自分の用途に合った値のドアを探してみましょう。

部屋を防音にしたいという方は、有限会社幸昭にぜひお気軽にご相談ください!
オーダーメイドの防音ドア作成や、防音室の設計を一から承ります。

関連記事

PAGE TOP