防音室では酸欠になるの?酸欠にならないために気を付けたいこと

最近、テレワークや楽器の練習のために自宅に小さな防音室を作る人も増えていますが、防音室には換気不足で酸欠になってしまう危険性があることをご存知でしょうか。防音室は密閉された比較的小さな空間であるため、楽器や歌の練習に時間を忘れて没頭してしまうと、短時間で酸欠状態に陥ってしまう可能性があります。

そこで今回は、防音室で酸欠になる条件や時間、酸欠を防ぐためにできることについて解説します。自宅や経営しているスタジオに防音室を持っている方、購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

防音室で酸欠になる条件・時間とは

防音室で酸欠になる条件は、空気中の酸素濃度が18%を下回ったときです。また、二酸化炭素が3%を超えると二酸化炭素中毒になってしまう危険性もあるため、防音室では両者の状態になることを回避しなくてはなりません。

酸欠になるまでの時間を正確に出すためには、防音室の容積と人間の1呼吸当たりの酸素消費量(0.000025立方メートル)・二酸化炭素排出量(0.00002立方メートル)を考慮して計算する必要があります。
仮に、1帖の防音室(天井約2.1メートル)で計算すると、酸素濃度が18%を下回るのは、約3時間29分後です。
これは、換気を一切行っていない防音室で、一人の人間が通常の呼吸量で過ごした場合を想定しています。そのため、歌を歌うなどでより多くの呼吸を行う場合は、酸欠になるまでの時間はもっと短くなるでしょう。

酸欠になるのを防ぐためにできること 

防音室で酸欠になるのを防ぐためにできることは、以下の4つです。

  • 2帖以上の防音室を選ぶ
  • できる限り換気扇をまわす
  • こまめにドアを開けて換気をする
  • 頭がぼーっとするなど体調の変化がみられた場合は、防音室を出て休憩する

防音室が2帖以上あると、6時間程度室内に留まることができます。そのため、換気扇を止めて防音室を使用しそのまま換気扇をつけ忘れてしまったり、演奏中に呼吸量が増えて酸素をどんどん消費してしまったとしても、すぐに酸欠状態に陥る危険性は少なくなるでしょう。

また、録音をしたりなど、どうしても換気扇を消したいとき以外は必ず換気扇をまわし、こまめにドアを開けて換気をするクセを付けておくことが酸欠を防ぐ重要なポイントです。

酸欠対策を行っていたとしても、もし頭がぼーっとしたり身体がだるくなったりした場合はすぐに防音室から出て休憩をとるようにしましょう。防音室は熱がこもりやすく気密性も高いため、酸欠や二酸化炭素中毒の危険性は想定よりも高くなります。これくらいなら大丈夫だろうと安易に考えず、早め早めのリスク回避を徹底しましょう。

換気扇を回したり、ドアを開けたりするのは防音室の暑さ対策にも繋がります。
暑さに困っている場合は、防音室の暑さ対策でできること4選!暑い時期でも快適に過ごそうも確認してみてください。

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防音室使用時はしっかりと酸欠対策をしよう

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、防音室で酸欠になる条件や時間、酸欠を防ぐためにできることついてご理解いただけたと思います。

防音室を使用したり購入したりする際には、防音室は換気を怠ると酸欠状態に陥ってしまう危険性があることを頭に入れておきましょう。

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