なかなか自由に外出できない日々が続いています。ドラムを練習したくてもスタジオに行けない方も多いのではないでしょうか。好きなときに練習するために、自宅の防音対策を行おうと検討している方もいるかもしれません。そこで気になるのは、どのようにドラムの防音対策をしたらいいのか、ということです。
ドラムは他の楽器と比べて防音対策が難しいと言われています。上の階の人の足音が響くように、ペダルを踏んで音を鳴らすバスドラムは直接床に振動が伝わります。練習用に音量を調節できる電子ドラムを使っている人も多いですが、振動が床に伝わるのは防ぎにくく対策が難しいです。
そこで今回は、自宅でできるドラムの防音対策についてまとめました。比較的簡単に取り入れられる防音グッズから、防音室に備え付けたいおすすめの防音ドアまで幅広く紹介します。
ドラムの防音対策
ドラムは防音対策が難しい楽器の1つです。いくつものパーツを組み合わせた打楽器のため、バスドラムの低い音からシンバルの高い音まで対策する必要があります。特に低音は音が響きやすく、騒音として苦情にもなりやすいです。ドラムの防音対策では、いかに部屋の外に音の振動を伝えないかが大切になります。
ドラムの防音対策として、次の3つを紹介します。
- 対策1:ドラムに防音グッズを取り付ける
- 対策2:部屋に防音グッズを設置する
- 対策3:防音室を作る
対策1から順番に手軽に取り入れやすい内容ですが、防音対策の効果は後半に進むにつれ大きくなります。1つずつ順番に確認しましょう。
対策1:ドラムに防音グッズを取り付ける
ドラムの防音対策として最も手軽なのが、ドラムに防音グッズを取り付けることです。それぞれのパーツにゴムパッドやメッシュヘッドを付けたり、消音できるスティックを使ったりすれば多少は音が抑えられます。
特に意識してほしいのは、バスドラムです。バスドラムはスネアやタムなどと違い、叩いたときの振動が直接床に響きます。この振動をできるだけ抑えるために、ドラムの足部分に振動を吸収してくれるようなアイテムを置くといいでしょう。なるべく床から浮かせた状態を作るのがポイントです。
自宅でのドラム練習用として、電子ドラムを持っている、または検討している方が多いのではないでしょうか。電子ドラムであれば音量が調節でき、ヘッドフォンも使えて防音対策になると思われるかもしれません。実際、アンプから出る音のボリュームを下げるなどすれば、スネアやタムなどを叩く音は抑えられます。しかし、実際にはそれだけでは不十分な部分も多いです。防音グッズもうまく取り入れて、より防音効果を高める工夫をしましょう。
対策2:部屋に防音グッズを設置する
部屋自体に防音グッズを設置する方法もあります。
床には必ずドラム専用の防音マットを敷いてください。部屋全体に敷くのが最も効果的ですが、難しい場合はドラムの下だけでも敷きましょう。防音だけでなく振動も吸収してくれるような製品がベストです。
窓には防音パネルを設置しましょう。窓は薄く隙間も多いため、特に音が漏れやすい部分です。グラスウールやロックウールなど、吸音性と遮音性を備えた製品を窓にはめ込むことで防音効果が期待できます。
壁も、窓と同じく防音パネルが設置できます。もちろん全面に取り付けたほうがいいですが、最低限音を響かせたくない面だけでも設置するようにしましょう。
対策3:防音室を作る
自宅の防音対策としてもっとも効果的なのが、防音室を作ることです。
防音室であれば当然天井から床にいたるまですべて防音効果の高い素材が用いられます。新たに自宅に施工するとなるとかなり大掛かりな工事が必要です。一戸建ての持ち家の場合は問題ありませんが、賃貸マンションには作れません。分譲マンションでも規約等を確認する必要があります。また、防音室はかなりの重量になるため施工できるのは原則1階のみです。しかし自宅に防音室があれば、まわりを気にすることなく思う存分ドラムの練習ができます。条件を満たしていれば、一度検討してみる価値はあるでしょう。
防音ドアの遮音性能について
どんなに壁や床に防音対策をしても、ドアから音が漏れていると意味がありません。一言に防音ドアといっても、製品によって性能に差があります。用途や必要な遮音性を考えたうえで取り入れなければなりません。
音の大きさの目安として、70dB以上になるとうるさいと感じる人が多くなります。70dBとは掃除機をかける音や人の多い街頭など、会話するにも声を張り上げないと聞こえないレベルです。
ドラムの音は120dBほどで、かなり大きな音だといえます。よって、高い遮音性のある防音ドアが必要です。
幸昭で取り扱っている防音ドアは、グレードに合わせて防音効果が異なります。だいたい35dB〜45dBほどの減音が可能です。ドラムの音が気にならない程度にまで下げるには、2重扉なども検討する必要があります。実際に設置する場所のドア前から聞こえてくる音をどれくらい遮音したいかで選ぶドアも変わります。
【関連記事】防音・遮音等級を示す指標(Dr値、T値、L値)を詳しく知ろう
幸昭の防音ドア紹介
幸昭では防音ドア「ガーディアンシリーズ」を取り扱っています。ガーディアンシリーズはオーダーメイドで注文でき、寸法が合わずに自宅に取り付けられない、という心配がありません。
また、木造住宅にも対応しています。
ガーディアンシリーズは遮音性能やドアの形状によって以下の3種類からお選びいただけます。
- Guardian
- Guardian2
- GuardianW
それぞれ詳しく紹介します。
Guardian
密閉性がとても高く、ドラム用の防音室にもっともおすすめなのがGuardianです。
特徴として、ダブルパッキン構造でドアの隙間を限りなく塞げる点があげられます(Dr-35はシングルパッキンとなります)。また、ハンドルはローラー締りハンドルで、より密閉性を高めています。
遮音性能は用途に合わせて3グレードから選択でき、さらに2枚を組み合わせて2重扉の施工も可能です。
Guardian2
ドアを押し引きすれば開閉できるGuardian2は、カラオケ店舗や会議室などにおすすめです。
入退室のたびにハンドルを回す手間がなく、楽に開閉できるのが特徴です。そのため不特定多数の人が頻繁に出入りするような場所に適しています。マグネットパッキンを採用することで、開閉の快適さと密閉性の両立を叶えました。Guardianに比べると遮音性は少し落ちますが、日常的な生活音には十分な性能です。
GuardianW
音楽室やホールなどにおすすめなのが、GuardianWです。
両開きで広く開閉できるため、大型の機材も搬入できます。ダブルパッキンとローラー締りハンドルで高い密閉性を実現しました(T-3はシングルパッキンとなります)。また、扉同士が接する部分にもダブルパッキンが施してあり、しっかりと隙間を埋めることで防音効果を高めています。扉の寸法は自由にカスタマイズでき、親子扉への変更も可能です。
防音ドアを設置していつでもドラム練習を
今回は、ドラムの防音対策として手軽に取り入れられるグッズから、高い効果が期待できる防音ドアまで紹介しました。特に幸昭で取り扱っている防音ドアガーディアンシリーズは、性能に合わせてお選びいただけます。細かなカスタマイズも可能なため、お客様一人ひとりに合わせたドアをご提案させていただきます。
自宅で好きなときにドラムを叩きたいと考えている方は、お気軽に防音の幸昭にご相談ください。防音ドアはもちろん、防音部材の販売から防音室の施工まで、防音に関することならなんでもサポートいたします。